「酪農を発展させる術」は「下位の牛を売ること」
こんにちは。kazです。
やっと北海道も厳寒期が抜けましたかね~っとか言ってると、「まだ寒いわバカ!」とか怒られるかもしれないですね。
でも日が長くなりましたよね~
牛の餌やりしてても、明かりが必要な時間が短くなっているのを感じます。
新牛舎のお話も進んでいて、現状は農場見学と土地均平の契約に向けてですか。
この事業計画のことを今後は、「プロジェクト」と呼びます。
プロジェクトは、中長期10か年の事業計画をいいます。
今年2019年からスタートということで計画をしておりますので。こちらは随時お知らせしていきます。
でわでわ。。。。お勉強です。
セミナーの内容をまとめてみました。
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繁殖管理のもつ“ちから”牛群を進化させる
㈱ゆうべつ牛群管理サービス 代表取締役 安富 一郎 氏
“ゲノミック”とは、将来こうなるだろうという予測の技術
「量」の話
〇 繁殖はなぜ大事か?
それは牛群をより分娩に近く、泌乳ピークがより多くいる集団にすることが経営上有利に働くため。より乳量の高い集団、より効率のいい生産をする集団をつくり続けることが繁殖管理の目的。この時、個体ベースで物事を考えて、集団・群で評価することが重要。投資利益率の低下を招く = 分娩間隔の延長 → 1頭あたりの利益の減少
DIM(泌乳日数)を短縮させる2つのオプション
・繁殖
・淘汰
〇 分娩間隔と空胎日数という指標の問題点
上記は2産以上の個体がいてはじめて計算され、評価するためには2産以上でかつ2頭以上いないと評価できないため、初産牛のデータが含まれていないこと、そして牛群内の初産牛の割合によって適正な評価にはならないという問題が起きてくる。
さらに分娩間隔とは、分娩によってデータが変化する。やっと待ちに待った分娩によるデータはいつの繁殖アプローチを評価しているのかというタイムラグの問題。
空胎日数は分娩間隔に比べるとタイムラグが少ない(妊娠鑑定ごと)が、ラグがあることには変わりはない。そこからは良いか悪いかの判断がしにくい。
〇 そこで”妊娠率”
妊娠率は「スピード」
一番現実的な計算方法
授精対象牛の決定 → 時間の設定(発情サイクル数にする)
農場において望まれる指標
● 年間獲得妊娠頭数・割合
● 繁殖中止頭数・割合
● 流産率(30-60日におこりやすい)
● 更新率 FS牛群で30%以下
● 死産率 4%以下
大事なことは、妊娠率ばかりを追わないでほしい。その周りの数字を総合的に評価する。
「質」の話
どこで選抜・販売をするか
成牛 → データベースでの基準・判断で十分
育成 → 難しい、ゲノムや疾病履歴等
これまでの後代検定の代わりのようなゲノミックでは、その牛の将来像の予測を20%あたりの信頼性で行えてきた(5頭に1頭の確率)が、最近のゲノミックヤングサイアーでは60~70%信頼性が出てきた。ただしあくまでも予測を数値化しているだけと考えておく必要はある。
酪農家は困っている・・・・・「受胎しないから」
※アメリカの1000頭規模の事例→妊娠率35%(ダブルオブシンクによる定時受精)
そこまでアグレッシブな方法が必要か?
大事なことはしっかりモニターすること(現状を把握する)
→ わかりやすく、最新の情報が更新されていること
「酪農を発展させる術は=下位の牛を売ること」
語録
※ デイリーコンプ3O5 管理ソフト(ソフト内は英語)
※ カウバリュー = 牛の価値を表す指標
※ ハードヘルス = 健康管理
※ 生産効率 = 人時生産性
※ 240日以降は早産
※ リプロダクション → 繁殖性、再生産
※ 初産牛は泌乳性が高い
人材課題を解決するために
~採用の現場から見た活動のヒント~
㈱アグリ・コミュニティ 代表取締役CEO 鍵 悠平 氏
北海道における農業の人材動向
●人材不足は深刻
求人に対するライバルが多く他組織よりも魅力的な求人情報必要
●若年層の農業就業者比率が高い
魅力ある土地としてさらなる流入が期待できる
●「新規参入者」の数は増加傾向
道外、他産業からの流入が期待できる
若者の間では、就職活動においてインターネットを活用することは主流。
求人媒体ごとのポイント
・掲載無料
・年齢層高め、利用者は減少傾向
※一般ネット媒体 リクナビ等
・圧倒的な情報量による認知度
・掲載料が高い
※地元求人誌
・地域ごとの情報量が豊富
・アクセス数も高い
・地域が限定される
※求人サイト媒体
・比較的若い方の求職者層
・低コスト
・地元採用には弱い
主な農業専門の求人サイト
絶対的に掲載数のあるところに求職者が集まる傾向あり
他組織との違いや自組織の特徴、将来像等をまとめることが第一
人気のある待遇
給与 20万円以上、賞与あり、休暇休日6日/月以上、福利厚生社会保険完備、住居の手配が可能
想定していた環境とギャップがある → 退職
早期退職は痛い!不安に対するフォローを重視して、具体的な改善をしていくことを共有することが大切。大企業にない部分 → 分業制ではなく、全体を見ることができる環境であることも強みに・・・
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終わりに (モニターについて)
前にも書きましたけど、日報と月報の大切さだと思っています。
日々の数字をどれだけ記録できるか、これによって経営ってほんとに変わってくるし、分析力につながっていくんです。それがモニターだと捉えています。
このモニターというのは、やってきたことの「積み重ね」と「評価」なんです。
やるだけじゃダメ。評価まで行うことが次へのステップにつながります。
正当な評価をするため、日々の記録です。
以上です。ありがとうございました。