Milk & Management

元急性期病院勤務の経営ノウハウを駆使して酪農業界に新たな風を!!//酪農後継者の軌跡ブログ

2019初生出荷データ分析

 

こんにちはkazです。

雪少ないですよー。

でも寒いのは毎年のことながら、-25度を超えてくるといたるところが痛くて痛くて・・・・

あっこちらもうすでに、-25度を3回下回っております。(北海道某所・・・笑)

証拠写真ねー、撮っておけばと思うんですけどちょいめんどいです。寒いんで笑

現在は事業の入札に向け図面の確定と、融資協議と、起業に向けて司法書士との詰めを行っております。またブログに過去スケジュールを出しますね。

 

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今回は・・・

従業員:「子っこ早く出しすぎて、全然値段つかないじゃん。Kazだかんね早く出せって言ったの」

 

Kaz:「だっていっつも出そうとしたときに下痢させて出せないで、また生まれてくるから哺乳大変ってなってんじゃん。子っこの点滴とかが一番時間くってるし」

 

従業員:「かわいそうじゃん、小さいのに出しちゃうと。それと治療で出せてないっていうのは、1週延びたりしてもその分大きくなって値段ついてくるからいいじゃん」

 

Kaz:(いつ出しても全部まだ小さいと思うが・・・・)

 こんな会話がありましたので、とれてるデータで分析してみることに

 

 

性別 生年月日 出荷日 出荷時
日齢
出荷時
体重
体重/日齢 価格 価格/日齢 抗生物質 治療開始日 治療開始
までの日数
2019/2/1 2019/2/13 12 62 5.17 ¥328,000 ¥27,333      
2019/2/3 2019/2/13 10 53 5.30 ¥316,000 ¥31,600      
2019/2/24 2019/3/13 17 65 3.82 ¥298,000 ¥17,529      
2019/2/18 2019/3/13 23 62 2.70 ¥199,000 ¥8,652 あり 2019/3/6 16
2019/2/9 2019/3/27 46 79 1.72 ¥531,000 ¥11,543 あり 2019/3/6 25

 

ざっとこのような20191/1~2019/12/31までの初生出荷データをつくりまして。

集計していきます。

 

出荷総頭数 37頭 (♂26 ♀11) + 死産2頭

ホル♂ 3   ET和牛 7   F1 27

 

うーん

和牛は2ヶ月ギリギリ(基金の制限)まで飼うからな~データ的には別な方がいいんだけど、今回は治療日数がメインなのでそのまま総数に入れて考えていきます。

 

平均出荷日数  25.3日(和牛入り)  19.9日(和牛なし)

平均出荷時体重 64.2kg(和牛入り)  60.0kg(和牛なし)

平均体重が60kgあるのは、従業員の頑張りなんだろうなーと改めて・・・・

だが経営者としては、平均19日飼養して60kg

ここが底辺と思って、日数減と体重増の方法を模索してみたくなってしまう。(望みすぎて従業員いなくなる・・・・笑)

 

平均市場価格 324,054円(和牛入り) 282,800円(和牛なし)

 オス率が高いことと、哺乳に力を入れているとすると、ここらへんが妥当な数字じゃないかなと思っていますよ。だんだん年末に向けて、せりの価格は落ちていたしね。

 

治療=抗生物質投与  14頭

治療頭数率 37.8% 

やっぱ高い。

哺乳に力入れるというのは、おがり(はやく大きくする)に意識がいってしまって、1回の飲む量が多かったり、濃度が上がってしまっていたりで、下痢→免疫低下→発熱→治療という流れが定番化していると思う。中にはロタウイルスが出たりしていることを考えると、衛生管理もまだまだかな。親と一緒の空間にどの程度置いておくべきかでかなり悩むんです。

 

平均治療開始日齢  13.57日

治療にいたってしまうのがここらへんというのが、元気なうちに出荷するべきという考えにいたった理由でもあるんですが、疾病にかかるリスクが皆同じようにあるとするならば、日齢13日あたりが当牧場では注意しなければいけないのでしょう。ただこれは、集計の結果であって、実際には1頭1頭をしっかり観察していくことが重要であるとともに、治療率が高い=衛生管理の軟弱さを露呈している。

 

まとめ

お母さん牛には乾乳管理で健康に飼養(胃と足のリフレッシュ)することを心がけて元気な赤ちゃんを産んでもらう→免疫グロブリンがたくさん入っている初乳を出してもらってそれを赤ちゃんがしっかり飲む→代用乳への移行期には一気飲みを抑えて少なめから徐々に量アップ→免疫抗体の落ちる時期5日~10日には均一的濃度のミルクで観察をしていく。このようなことがしっかりできていれば、そんなに問題は起きないような気がしています。今回は数字を出してみましたが、ミーティング等で「なぜ?なんで?」と悩んだり立ち止まって考えるときの指標にするには良いのではないのかなーと思います。数字がすべてではないですが、数字は嘘をつかないのも事実ですからね。

 

 

 以上です。。