Milk & Management

元急性期病院勤務の経営ノウハウを駆使して酪農業界に新たな風を!!//酪農後継者の軌跡ブログ

情報活用と飼料について

こんにちわ。kazです。

2/21北海道で地震がありました。

その時、私はセミナーへの参加のために札幌にいましたが、とても揺れたので驚き、脳裏によぎったあのブラックアウト。。。。夜中でもすぐに実家に戻るべきか不安になっておりました。

幸い、電気等には影響なく、次の日の朝を迎えられることに安堵しました。

もう二度と地震なんてとは思いますが、これは自然現象。。。念入りに準備や対策というものが今後も必ず必要だということを改めて思いました。

「災害対策」これはいついかなる時も頭に置いておきたいものです。

 

今日は、検定等の情報活用と飼料設計側からみた傾向対策についての勉強会があったので忘れないうちにまとめておきたいと思います。

 

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〇 検定成績情報の活用と確認

牛群の動き=

 ・淘汰率 ・淘汰予測 ・搾乳日数 ・平均産次×年間乳量 ・分娩頭数

繁殖成績=

・平均分娩間隔という考え方には落とし穴がある → 分布の形をしっかり確認する

(平均値を大きくしているのは長期未受胎牛の可能性が)

・VWPが長くなっていないか? → 短縮を!(ピーク乳量×2.5-21日)

・受胎率の目標 = 開始日÷2% (80日であれば40%)

・スタートラインの重要性 → 繁殖検診、FC

・発情の見えにくさ

 → 授精時の乳たんぱくとの関係性

3.0%以下には何かある(薄い、来ない、静止)もっとエネルギーを!

 

〇 泌乳曲線と成分の確認

・デントコーン

 ルーメン内でプロピオン酸に分解され肝臓でブドウ糖→乳糖へ

・牧草(グラス)

 ルーメン内に酢酸に分解され、そのまま乳脂肪へ

階層別の乳量を確認する!(飛び出し、ピーク)周産期病や、食い込み量を把握。

21日以下の乳成分を確認してみよう!↓↓↓

☆乳糖(無視固形-乳蛋白-1)=4.45以下だとエネルギー不足

☆乳脂肪 =4.5%以上でエネルギー不足、3.4%以下でアシドーシス(濃厚飼料減で)

☆乳蛋白 =2.8%以下でエネルギー不足、3.5%以上でエネルギー不足

21日以降の乳成分を確認してみよう!↓↓↓

★乳糖(無視固形-乳蛋白-1)=同上

★乳脂肪 =高値の場合、体調悪による低乳量?低値の場合、アシドーシス&高乳量

★乳蛋白 =3.0%以下で発情薄いかも、2.8%以下でほぼ発情回帰なし

※ ストレスではないか? → 群移動+餌の切り替えが一番のストレス

◎牛群検定の資料にマーカーを引いておおよそのあたりをつけること!

 

〇 収入で考えてみる

繁殖が悪くなると何が起こるのか?

・泌乳後期牛の増加→過肥牛が増える=周産期病のリスク大

・過肥牛=周産期病→食い込み減→肝機能障害→乳量低下

・更新率=死亡、乳房炎、蹄病の羅患。事故率5%以上アップ

分娩間隔が1か月伸びると・・・・・

(100頭搾乳)19,550千円/年 652千円/1日 の差が出てくる

 

〇 現場を見て・・・

乾乳期の管理が重要

トラブルの要因は、「濃度」ではなく「摂取量」の影響が大きい

ケトーシスになりやすい牛・・・過肥+斑紋が不鮮明で皮膚が緩い

泌乳期中の低カル・・・目の周りが白い、目の充血、漏乳

肝機能の低下・・・乳糖が上がらない、牛体の黄疸

夏場の乳脂率低下対策→パルチミン酸が多いバイパス油脂で底上げ

TMRの給与回数 1回<2回<3回 餌押しも多い方がよい。敷料をしっかり入れ、飲水環境も整える。

 

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 改善できるところはたくさんありますね。

例えば、飲水場所の水道管径を太くすることで、飲水の量も変わってくる。とか。

検定情報という身近なところに、大事なデータが転がっているので、それらをしっかり分析できるようにしておく必要があります。乳検は、月一回のところがほとんどだと思いますが、ちょっとリアルとは違うかなーって思うところも確かにあります。検定情報はあたりをつけることが大事ですね。ただ乳成分については正確だと思っているので、タンパクの数字あたりは分析してもいいかもしれませんね。

 

では、また。