Milk & Management

元急性期病院勤務の経営ノウハウを駆使して酪農業界に新たな風を!!//酪農後継者の軌跡ブログ

暑かった。。。夏

お久しぶりです。kazです。

 

猛暑。酷暑。

言葉は何でもいいんですが、とにかく暑い。暑かった。

牛舎前の温度計が36度を示していたのが3日ほどありました。

人も牛も大変でしたね。

とにかく、牛たちのコンディションが心配で、換気扇MAXの状態で飲水と粗飼料を多く食わせるためにはと頭を悩ませておりました。

この環境がよくなる(昔みたいに北海道は涼しいんだ)ということはもうありませんね。

只今、担い手事業の畜舎設計の真っ只中にあって、今後もこの猛暑を乗り越えるためには、どういった換気システムにするべきかどうか。もしくは、もう換気などという考えは無駄であって、どれだけ冷たい空気を牛に当てるか、牛の体温を下げるかということに絞ったほうがいいのではないか?と考えております。

これまで建設されてきた畜舎は、もうモデルにはならない時代かもしれません。

もっと積極的に、

もっと革新的に、

もっと斬新な、

もっと柔軟な、

アイディアで酪農を捉えていきたいですね。

エアコンの利用とか、製氷機、冷えピタ

またこの厳寒期がやってくるというのが施設・機器のネックなんですわ~笑

いつかそのアイディアが酪農の中心になっているといいんだけどな。

まーまだ知識がなくて無理ですな。

 

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レポートします。

 

◎データなくしてカイゼンなし

技術カイゼン+データに基づくマネジメント

・バルク乳量

・個体平均乳量

・乳代/売上

・飼料費

・乳飼比

・利益

これらはデータで毎日チェックする。

(飼料原価をつかむことがポイント)

労働効率、作業効率、経営効率、生産効率、飼料効率を上げるためにデータは欠かせない。

データの精度アップ = ロボット搾乳への将来を描く

 

 ◎北米の酪農家(ゲノミック評価をこのように活用している)

ゲノミック評価のメリット

1.健康指標の改良、2.後継牛選定、3.次世代に向けた特徴ある後継牛づくり、4.世代交代間隔の短期化、5.精液の最適化、6.正しい血統の把握

一般酪農場紹介

ウィスコンシン州/シリングファーム

搾乳600頭、平均乳量1万4500kg

すべての育成牛にゲノミック評価実施し、下位10~15%は淘汰。分娩後180日での未受胎牛も淘汰候補。繁殖管理に重点があり、とくに娘牛受胎率(DPR)の評価を重視している。種雄牛の選定にはCRI社独自の指標と、繁殖関係、飼料効率、体高が大きくならない、肢蹄の良さを中心に選定している。

アイダホ州/サンリッジ・デーリィー

搾乳3000頭、分娩後日数150未満での妊娠率90%

プレシンク、オブシンクプログラムを45日から開始、自然発情があれば2回授精または提示授精をする。経産牛のゲノミック評価上位25%に性判別精液を使用する。

 

 ◎ルポまとめ

乾乳牛の3群わけ → 上下関係の緩和、弱い牛への配慮

産褥牛(フレッシュ)への観察は一番多くする。段差を無くし、飼槽を高く。

 

◎搾乳ロボットでの飼養管理

搾乳ロボットの栄養管理 = PMR + 濃厚飼料

栄養素の摂取量 = (PMRの栄養濃度×DMI)+濃厚飼料の摂取量

このバランスによって、要求量に応じた栄養管理が理想 = 1日の合計摂取量

濃厚飼料を増やすとPMR摂取量は減少する。

PMRをしっかり食べれているか??

ロボット内で濃厚飼料を設定量食べれているか??

まずは、PMRで多くの栄養を摂取することが基本に考えるべき。