Milk & Management

元急性期病院勤務の経営ノウハウを駆使して酪農業界に新たな風を!!//酪農後継者の軌跡ブログ

Dairy Japan report

こんにちわ!

kazです。

 

天気が悪くて、1番牧草が終わらない・・・・・・。

なんて人も多いですよね。こちらはTMRセンターの構成員としての出役があるものの終わらない・・・・・終わると同時に自分ちの残りの牧草を乾草にしなきゃいけないのにもうすでに刈り遅れでしょうね。

今日、草を触りに行ったんですが、「茎かったーっ!!!」

バキバキにならないことと天気の回復を願いましょう。

 

まだまだ未熟者・・・・勉強します。

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◎自動蹄周囲洗浄装置を用いたDD(蹄皮膚炎)対策

蹄浴槽以外の予防方法を模索する。→自動的に蹄周囲を洗浄する装置の設置

コンピューターでのコントロール可能で、ミルカーが乳糖に装着されてから15秒間噴射

費用は45万程度で、洗浄液には、井戸水と食器用中性洗剤(キュキュット濃度2000倍)さらに、次亜塩素酸(商品名:アサヒラック120ppm)を追加した。

結果

 発症率が10%以下にまで減少した。

 中性洗剤のみでは、効果がいまいちなので、消毒作用のあるものを混合することで効果がでてきた。

 次亜塩素酸と酸性洗剤(風呂掃除用など)は混ぜると危険!!有毒ガスが発生する。

 

◎繁殖台帳をエクセルシートでグラフ化

ステージ別の受胎状況や受精間隔など、シンプルかつ重要な項目を調査し、牛群の情報をグラフ化し、イメージしやすい形に変化することで今まで踏み出せなかった改善への一歩を実行するきっかけを作り出す。

現状把握をわかりやすくすれば、決断と実行が早く行えるメリットは大きい。

 

◎高体細胞数による損失額はいくら?

損失がある = 改善すれば儲かる

群分けのイメージ

1群 乳質良好群

2群 乳質良好だが乳房炎治療が多い → 発生原因の把握と予防

3群 乳質悪いが診療が少ない → 問題牛把握と原因菌検査、前絞りでの発見

4群 乳質悪く診療も多い → 問題牛把握、搾乳衛生の見直し

バルク乳検査でのペナルティを避けるために、検査日を予測して高体細胞の生乳を数日間だけ出荷しない農家は問題の解決に至っていない。乳質の悪化や乳房炎の発生には、人・牛・環境の三要素が関連し、問題の根源はすべてつながっていることと理解することが大事。すなわち、一つが改善すればつながって周りも良くなるということである。

 

◎下痢多発のトラブルシューティング 子牛下痢

生後間もない子牛は脂質の消化をプレガストリックエストラーゼという酵素に頼っている。PGEは短鎖脂肪酸に特異的に働くといわるが、周産期疾病牛などの生乳を給与すると子牛が消化できない長鎖脂肪酸が多く含まれるので容易に消化不良を引き起こすことが知られている。したがって下痢の原因の一要因として、

 ・脂肪が高すぎるため消化が追い付かない

 ・廃棄乳の給与では、消化不良が潜在的に生じている

 ・上記2つと環境ストレスで感染性腸炎へと移行する。→重篤

※下痢の要因は上記以外にも多種多様。

 

◎視点を変えた乾乳牛の飼養管理

乾乳期 = 休ませるというより、いい仕事をさせるための準備期間

トラブルの要因は、飼養密度=1頭あたりのスペース

フリーストールでは、過密によるストレス対策として、頭数をベッドの80%程度にすることが推奨されている。

アメリカの研究では、乾乳牛の飼養密度80%から、10%づつ増頭させていった結果、乳量が0.73㎏/日ずつ減少した。「少しくらい多く入れたって・・・」=大きなダメージになって返ってくる。

乳牛の施設を考えた時には、「行き止まり」つくらないこと→「ロの字」を推奨

「コの字」だとストレスにより、採食量の低下などが起こりえる。

 

◎オガクズの消毒について

オガクズは高濃度に細菌汚染されている=消毒が不可欠

・消毒液の散布(逆性石鹸500倍液噴霧)

まったく効果なし

・発砲消毒(アストップ50倍液)

総菌数99.99%以上、黄色ブドウ球菌99.9%以上の除菌率

・石灰消毒

1日後2日後と効果はなかったが、3日後には99.99%以上の除菌を達成。石灰粉末はよく混合しても、オガクズと触れ合うのに時間を要することが推測される。

 

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おっと晴れてきたかな・・・・・・笑

 

それではまた。