Milk & Management

元急性期病院勤務の経営ノウハウを駆使して酪農業界に新たな風を!!//酪農後継者の軌跡ブログ

獣医さんからのアドバイス

こんばんわ。kazです。

記録的な大雪で、福井県国道8号で車両立ち往生がやっと回復しています。

テレビでは、雪が降る前と降った後の映像が何度も繰り返し流されていました。そのすさまじい降雪の多さにはびっくりです。巻き込まれてしまった方々、そして除雪していた自衛隊や自治体のみなさまには、「本当にお疲れさまでした。」と言いたいですね。

 

今日は、獣医さんから教えてもらった情報を書きたいと思います。

 

◎蹄病予防について

蹄に症状のある牛の所見

 ・寝起きをしない

 ・採食回数が減る

 ・飼料摂取量が低下

 ・長期化していると、栄養不足による痩せ

 ・発情行動と繁殖の兆候微弱

導入牛へのアプローチ予防

 ・牛舎入口で消石灰を踏み込ませる

 ・蹄全体へ消毒液(ピルコンS、クレンテ等)をかける

 ・搾乳エリアと横切らないよう、飼養場所検討

 ・搾乳時に観察し、早期発見

細やかな観察

 寝ている牛の趾間に挟まっている糞や敷料を除去すること。定期的な牛床クリーニング(徐糞や、クリーンサポートを散布)して、衛生を保つよう心がける。

 

 

 

◎子牛の下痢について

 下痢止めは大抵が粉状で市販されているため、ついついミルクに混ぜてしまいがち。薬を水に混ぜることは問題ないが、ミルクに混ぜると十分な効果が得られない場合がある。ミルクとの反応を回避するために、食前や食間を狙って投与し、薬がミルクと混ざる前に作用させたいのが狙い。また数種類の薬を混ぜる場合も、その効果を打ち消しあってしまう場合があるため、基本は、ミルク投与前に1種類の薬を水で溶かして投与する。

 

・バーロンK、ベリノール末など

収斂剤:制酸剤:殺菌剤

胃粘膜とタンパクと結合し、炎症を抑える。胃酸を中和し、胃粘膜を保護。胃腸の殺菌

使用方法:タンパク凝固作用のため、ミルク投与前に与えた方が効果的。

 

・スーパーネッカリッチ、薬用炭など

吸着剤

胃腸の有害物質を吸着し、便と一緒に体外へ排出する。

使用方法:ミルクに混ぜると栄養分も吸着し排出してしまうため、長期の連用は成長不良となる。ミルクの投与前が効果的。

 

・ビオぺア

消化酵素

ミルクや飼料の消化を助ける。

使用方法:ミルクに混ぜると固形物が出現する恐れがある。単独での投与がいい。凝固作用とけんかする、収斂剤との併用は避けるべき。

 

・ビオスリー、官入菌末、サルトーゼなど

生菌剤

善玉菌、悪玉菌の増殖を抑える。

使用方法:副作用がなく安心。殺菌剤や抗生剤と混ぜると善玉菌が弱ってしまう。

 

・ワイドシリン、グレビオマイシン散、バクテロン散、ホスミシン細粒など

抗生剤

悪玉菌を殺す。

使用方法:ミルク成分と反応するものもある。ミルク投与まえに単独で投与する。生菌剤とまぜない。

 

新中森獣医散

民間薬

健胃、整腸に効果のある天然薬草。

使用方法:単独での使用が望ましい。

 

 

 

以上になります。

 

勉強、勉強。。。。。。。。