Milk & Management

元急性期病院勤務の経営ノウハウを駆使して酪農業界に新たな風を!!//酪農後継者の軌跡ブログ

戻し堆肥という技術

こんばんわ kaz です。

久しぶりにというか、やっと文章を書く気になりました。

 

自分の頭の中は今こんな感じです⇩

嫁のこと → 20%

牛のこと → 15%

経営のこと → 15%

新牛舎新事業のこと → 50%

 

やばいな、嫁に怒られる。。。。。。笑

 

これは致し方ない。

なぜなら新事業には人生をかけてるからでしょ!!!

脱サラして、もう引けないとこまで自分を持ってきてますからね。どうしても気合が入るのはしょうがないんですよね。

でも勉強しながら、知識をためながら、すこし余裕をもちながらが良いものを作り出すとわかっています。肩に力を入れずにがんばります。

 

今日は、新事業の柱の1本「戻し堆肥」について情報をまとめたので文章にします。

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●「戻し堆肥」

◎戻し堆肥とは

牛舎から排出された糞尿混合物をきっちり発酵させ、分解したものに、水分調整剤や牛舎の敷料として再利用する技術のこと

・水分 → 50%以下が望ましい

・病原菌、寄生虫 → 良好な発熱発酵で病原菌をやっつける

・臭気 → 悪臭がしない、匂いがしているものは戻せない、発酵せずに乾いてるだけのものは匂いがしないので要注意

・木質 → 分解されていなくてもいいが、木質も崩れるくらい分解されていれば良質.

◎戻し堆肥中での大腸菌群の推移

良く腐熟した堆肥には細菌の増殖を抑える働きがあることが言われおり、フリーストール牛舎 のベッド敷料としてオガクズと戻し堆肥,山砂を使った試験では,戻し堆肥を牛舎のベッ ドに使用した場合、オガクズに比べ大腸菌群 の 増殖は少なかった。また、大腸菌群は環境性乳房炎の原因菌を含 んでいるので,その菌数が低下することで乳房炎の抑制が期待できる。

 

◎堆肥化の目的

堆肥化とは:微生物の働きによって新鮮有機物を農業利用に適した状態まで分解安定化すること → 土作りの技術

・農作物の生育阻害防止 → 畑での二次発酵の防止など(未分解だと土の中で分解が始まり、根の生育を阻害する)

・土の改善、肥料効果 → 土の物理的、微生物的な改善。化学肥料の投入量削減

・環境汚染の防止 → 汚水の減少、河川、海洋汚染の防止、地下水汚染の防止

・悪臭公害の防止 → 生活環境の改善、苦情阻止、はえの発生抑制

・衛生環境の改善 → 発酵熱によって病原菌や寄生虫などやっつける

・作業環境の改善 → 悪臭低下、汚物感の解消

・作業効率の工場 → 全体量の減少、ベタつきの低下

 ※発酵とは:微生物の働きによって有機物が酸化、分解、合成などの化学変化を受けること

※腐敗とは:微生物の働きによって有機物が有毒あるいは悪臭を放つ物質に分解されること

◎好気的発酵

空気の好きな菌群たちを増やしてあげる → エアレーション

エアレーションすると発酵温度が高くなり、60℃から70℃くらいで病原菌軍や寄生虫、虫卵をやっつける。発酵によって、オガクズの敷料よりも雑菌が少なく、菌バランスがよくなる。糞尿自体は、好気的な菌群が素早く分解を始めるので悪臭もしない。当然、温度が高くなれば水分も水蒸気として飛んでいってくれる。

 ◎発酵撹拌機プラント

機械の種類や、構造、投入する原材料の種類、水分状態、地域や気候によって戻し堆肥のでき方が違う。ただの糞尿搬送機にならないように注意

 ◎ショベルでの切り返し

1週間から10日程度で切り返しを継続しなければならない。 → 約3ヶ月かかる

 

参考ページ

http://www.pref.ibaraki.jp/nourinsuisan/nosose/cont/img/0917.pdf

http://www.ja-job.com/Portals/1/sonota/unti/un3.pdf

http://ibaraki.lin.gr.jp/chikusan-ibaraki/16-09/03.html

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新牛舎建設に向けて

用地を造成しております。ワクワク

 

 

以上です。でわまた。