Milk & Management

元急性期病院勤務の経営ノウハウを駆使して酪農業界に新たな風を!!//酪農後継者の軌跡ブログ

酪農の用語解説

みなさんこんにちわ。kazです。

地元は例年より雪が少ないですが、気温差が激しいですね。

気候のせいなのか、全然お乳がでませーん!!!笑

来年から色々試してみたいことがたくさんあるのですが、このまま乳量が復活しないと腰が引けちゃいます。悲

徐々に体に合うような気温の低下をお願いしたいものです。(不可能)

 

今日は用語についてまとめます。

ご経験あると思いますが、業界人や先輩たちの会話の中で略語が出てきてその意味がわからない時って、こっちは思考停止してしまうんですよね。笑

「あ~それはそうでしょね~」とか言って知ったかぶりしちゃったりとか!

よくあります。笑

文章の理解力にもつながりますから、蓄えていきましょう。↓↓↓

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 ME:代謝エネルギー

飼料の総エネルギーから、動物が消化吸収できないで利用されないエネルギー(糞中のエネルギー)および吸収されても尿・ガス中に排泄されるエネルギー(尿・ガス中エネルギー)を差し引いたもので、動物に実際に利用されるエネルギーである。理論的に見てTDNよりも正確なエネルギー単位であり、特に鶏用飼料でよく用いられる。TDNとMEの関係はほぼ次のとおりである。

ME(kcal/100g)=TDN(%)×4.14
 

TDN:可消化養分総量

飼料の栄養価の指標となるもので、飼料中の可消化養分(消化、吸収される養分)の単位当たりのエネルギー量から求められる。主にこの可消化養分総量によって家畜への飼料給与量が設定されている。

TDN(kg)= 可消化粗タンパク質 (kg) + 2.25 × 可消化粗脂肪 (kg) + 可消化粗繊維 (kg) + 可消化可溶性無窒素物 (kg) 

飼料の栄養価を表す際には飼料中のTDN含量 (%)で表され、単位飼料中のTDN量から求められる。

 

MUN:乳中尿素窒素

乳牛の第一胃(ルーメン)では、微生物(プロトゾア等)が飼料由来の蛋白質をアンモ
ニアに分解し、これを効率よく微生物体蛋白に作り替える。この微生物体蛋白は消化されたのち小腸からアミノ酸として吸収され血液に乗り乳房に運ばれ、乳腺で生乳中の乳蛋白質合成に利用され、そして、余ったアンモニアは肝臓で尿素となり、これが生乳中に移行したものを乳中尿素窒素という。

 

FFA:遊離脂肪酸

体脂肪動員の指標であり、エネルギー不足(空腹)により数値が増加する。周産期(分娩前後)には生理的に高値を示す牛が多く、また痩せている牛ではエネルギー不足であっても体脂肪の動員が起きないためか増加しないこともある。FFAの高値は、エネルギー摂取不測により体脂肪が動員されていることによる。この場合、疾病・障害として肝機能障害(ケトン症、脂肪肝)、第四胃変位、繁殖障害、泌乳量減少、乳蛋白質率低下などが見られる。

 

CP:蛋白質

飼料の6成分のひとつで、窒素含量に6.25倍したもの。アマイドその他蛋白質以外の窒素化合物も含まれる。植物中には種子の胚芽の部分に多く、またマメ科の植物には多く含まれている。動物中には筋肉、血液、乳、卵白中に特に多く含まれる。

 

VFA:揮発性脂肪酸

ルーメンに棲(す)んでいる微生物の中には、セルロースを分解する酵素セルラーゼ)を持つものがいて、牛が食べた草やデンプンを発酵分解して酢酸、プロピオン酸や酪酸を主体とする揮発性脂肪酸(VFA)を作る。VFAはルーメン壁から吸収され、血液を介して牛のそれぞれの組織に送られてエネルギーとして利用される。

 

バイパス飼料

牛には4つの胃があり、種々の微生物(ルーメン微生物)が飼料の発酵などを行い、飼料の消化を助けている。例えば脂肪分の多い飼料を与えると、第一胃で飼料の脂肪分が分解し脂肪酸となると、発酵を行っている微生物の活動を干渉して、繊維消化の阻害やCaやMgなどの利用性を低下させる弊害がある。その障害を防ぐために与えるのがバイパス飼料といい、牛の第1胃から第3胃では分解されずに、そのルーメン微生物に影響を及ぼさず、第四胃の胃酸により分解され、小腸で吸収されるよう加工を施した飼料であり、バイパスタンパクやバイパス油脂などがある。バイパス飼料の給与により、乳用牛の泌乳初期におけるエネルギー不足の低減、乳脂肪率の向上などの効果が見られる。

 

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本日は以上になります。

 

わからないことはわからないって言いましょうね!!笑