Milk & Management

元急性期病院勤務の経営ノウハウを駆使して酪農業界に新たな風を!!//酪農後継者の軌跡ブログ

Dairy Japan report

こんにちわ。kazですよーーーー!

北海道は、夏がひと段落といった感じでしょうかね。

牛にも人にも過ごしやすい天候になっております。

 

トピックスといえば、

雨季といいますか、この雨の時期「乳房炎」が多発しております。単純に季節のせいにしたくはないのですが、治ったと思ったら「アレっお前?」、よーし治ったーーー!と思ったら「アレっなんか乳房硬い」。うーん、廃棄乳量だけがどんどん増えて、出荷乳量が伸びてこないのはダブルパンチみたいなもんですね。

餌も関係あるのかな~。。。。。

TMRセンターからだからあまり文句は言えません。。。。。笑

さっ勉強勉強。知識知識!

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

〇「発情後出血の見られやすい牛」とは

発情後の出血の有無に影響の強いものは?

・分娩後50日時点での卵巣周期性

・発情の明瞭さ

「明瞭な発情が見られた牛は、発情後出血が見られやすい」

「分娩後初回排卵からの排卵回数が進んだ牛は、発情後出血が見られやすい」

「発情後出血が見られた牛の方が、人工授精の受胎率が高い」

牛群評価の指標:初回授精後の発情後出血が見られる割合<60%かどうか。

>60%だと初回排卵の遅れや、子宮内の回復が遅れているかも・・・・

 

〇3回搾乳をすると繁殖性がが悪くなるのか

結論:3回搾乳は生産性向上に寄与するものの、飼養管理が追い付かないと繁殖性の低下を招く。

3回搾乳時に留意すること

・十分な飲水量

・搾乳前後での飼料給与か追加

・安楽性の高い牛床環境

・搾乳機器のメンテナンス

・労働体制の構築と労働力の確保

 

〇発酵型フリーバーンで乳房炎対策

以前 敷料にオガクズを使用 → 乳房炎多発

オガクズに消石灰を混ぜた → 効果なし

オガクズの細菌検査をしたところ、大腸菌が7000万個いた。一方戻し堆肥を検査してみたところ、大腸菌が6000個ほどしかいなかった。

発酵堆肥には、細菌の増殖を抑える働きがあると知った。その後、敷料を戻し堆肥にしてからベッドに起因する乳房炎を抑制できるようになった。

 

〇「追い移植」は利用価値が高い

収益性の向上:長期不受胎解消プログラムにより、追い移植による受胎促進効果があった。経営全体の平均分娩間隔が短縮され、経済損失が低減されるとともに、分娩頭数の増加による子牛生産、泌乳牛割合の増加、生乳生産量の増加による収入増加効果が期待できる。

受胎率向上:インターフェロンタウによる効果があり、これは受精後16~17日目に胚が子宮内に存在すると、子牛側の胚の栄養膜細胞から分泌される。追い移植した移植胚の影響により、産生されたインターフェロンタウが先に行っている人工授精での受胎を後押しする形となっている。また追い移植によって、母親側に作用したインターフェロンタウは着床に向けた劇的な変化を起こさせ、適した子宮内環境へと移行させる。

 

〇性選別精液もう一つの使い方「連注X」 TEAM北海道

通常の精液+性選別精液による連注。

通常の精液並みの受胎率にプラスして、雌率が6割越え!

 

〇牛のベット、施設はどのようなものがベスト?

飲水設備:搾乳後に多くの飲水できるように設置、飲水中でも牛を通れる設計に。

歩行通路:飼槽側通路4.3m以上、ストール側通路3.1m以上

照明設備:搾乳牛で16時間、乾乳牛8時間とすることで、乳量アップ。

     (明期 215ルクス以上、暗期 32ルクス以上が推奨)

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

以上です。