Milk & Management

元急性期病院勤務の経営ノウハウを駆使して酪農業界に新たな風を!!//酪農後継者の軌跡ブログ

DJReport

こんにちわkazです。

なかなか・・・・

なかなか・・・更新できずでした。

もっと発信をがんばります。

怒らないでください先輩方。怠けていたわけではありません。

その証拠に

もうすぐ完成しますよ!!!!

 

新しい牛舎!!!!ワクドキ

写真はHPで・・・・・

あっHPももうすぐ完成します。

 

でも今日は知識を増やすぞー。

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★OPU―経膣採卵について(Ovumpic-Up)

IVF体外受精  

 OPU特徴

一性周期の間に複数回の採卵が可能となること。妊娠初期の牛からも採卵ができる。

ただし、採取卵子数は多い個体もあれば少ない個体もある。IVFでの生産率も考慮が必要。

経費と時間がかかり、育種的と能力的に価値の高い雌個体を残すと考えることが一般的

増産に向け実施するということだと費用対効果の検証が必要。

今は、講師のゲノム採取をして価値を推定する。

ゲノム選定した種雄牛精液を用いれば、移植によって本牛の妊娠→分娩よりも速く、他の牛が受精卵の子供を分娩する可能性ある。改良速度アップ!

高い能力をもっているが繁殖が良くない牛への救済→受精卵をつくることは可能

(DairyJapan)

 

★乳房炎防除と推奨される搾乳技術

体細胞数を1ログスコア減らすことで、乳量は2.5kg増える→収入を増やすためには乳質を良くすれば良い。

乳房炎を減らすキーワード4つ

「クリーン」 「ドライ」 「刺激を与える」 「いつも同じ」

ディッピング剤は、乳頭の根本まで

  • プレディッピング(乳頭口までの汚れもとろう)
  • 前絞り ここまでで10-15秒
  • さらにダブルディッピング
  • タオルで拭き取り
  • プレから90秒後ミルカー装着

(DairyJapan)

 

JGAP認証

農場HACCP 牧場の健全運営に対するシステム認証

JGAP 適正農場の生産物に対する製品規格認証

農場HACCP認証農場はJGAP畜産版基準のうち、畜産衛生の基準項目を免除される。

(DairyJapan)

 

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2019初生出荷データ分析

 

こんにちはkazです。

雪少ないですよー。

でも寒いのは毎年のことながら、-25度を超えてくるといたるところが痛くて痛くて・・・・

あっこちらもうすでに、-25度を3回下回っております。(北海道某所・・・笑)

証拠写真ねー、撮っておけばと思うんですけどちょいめんどいです。寒いんで笑

現在は事業の入札に向け図面の確定と、融資協議と、起業に向けて司法書士との詰めを行っております。またブログに過去スケジュールを出しますね。

 

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今回は・・・

従業員:「子っこ早く出しすぎて、全然値段つかないじゃん。Kazだかんね早く出せって言ったの」

 

Kaz:「だっていっつも出そうとしたときに下痢させて出せないで、また生まれてくるから哺乳大変ってなってんじゃん。子っこの点滴とかが一番時間くってるし」

 

従業員:「かわいそうじゃん、小さいのに出しちゃうと。それと治療で出せてないっていうのは、1週延びたりしてもその分大きくなって値段ついてくるからいいじゃん」

 

Kaz:(いつ出しても全部まだ小さいと思うが・・・・)

 こんな会話がありましたので、とれてるデータで分析してみることに

 

 

性別 生年月日 出荷日 出荷時
日齢
出荷時
体重
体重/日齢 価格 価格/日齢 抗生物質 治療開始日 治療開始
までの日数
2019/2/1 2019/2/13 12 62 5.17 ¥328,000 ¥27,333      
2019/2/3 2019/2/13 10 53 5.30 ¥316,000 ¥31,600      
2019/2/24 2019/3/13 17 65 3.82 ¥298,000 ¥17,529      
2019/2/18 2019/3/13 23 62 2.70 ¥199,000 ¥8,652 あり 2019/3/6 16
2019/2/9 2019/3/27 46 79 1.72 ¥531,000 ¥11,543 あり 2019/3/6 25

 

ざっとこのような20191/1~2019/12/31までの初生出荷データをつくりまして。

集計していきます。

 

出荷総頭数 37頭 (♂26 ♀11) + 死産2頭

ホル♂ 3   ET和牛 7   F1 27

 

うーん

和牛は2ヶ月ギリギリ(基金の制限)まで飼うからな~データ的には別な方がいいんだけど、今回は治療日数がメインなのでそのまま総数に入れて考えていきます。

 

平均出荷日数  25.3日(和牛入り)  19.9日(和牛なし)

平均出荷時体重 64.2kg(和牛入り)  60.0kg(和牛なし)

平均体重が60kgあるのは、従業員の頑張りなんだろうなーと改めて・・・・

だが経営者としては、平均19日飼養して60kg

ここが底辺と思って、日数減と体重増の方法を模索してみたくなってしまう。(望みすぎて従業員いなくなる・・・・笑)

 

平均市場価格 324,054円(和牛入り) 282,800円(和牛なし)

 オス率が高いことと、哺乳に力を入れているとすると、ここらへんが妥当な数字じゃないかなと思っていますよ。だんだん年末に向けて、せりの価格は落ちていたしね。

 

治療=抗生物質投与  14頭

治療頭数率 37.8% 

やっぱ高い。

哺乳に力入れるというのは、おがり(はやく大きくする)に意識がいってしまって、1回の飲む量が多かったり、濃度が上がってしまっていたりで、下痢→免疫低下→発熱→治療という流れが定番化していると思う。中にはロタウイルスが出たりしていることを考えると、衛生管理もまだまだかな。親と一緒の空間にどの程度置いておくべきかでかなり悩むんです。

 

平均治療開始日齢  13.57日

治療にいたってしまうのがここらへんというのが、元気なうちに出荷するべきという考えにいたった理由でもあるんですが、疾病にかかるリスクが皆同じようにあるとするならば、日齢13日あたりが当牧場では注意しなければいけないのでしょう。ただこれは、集計の結果であって、実際には1頭1頭をしっかり観察していくことが重要であるとともに、治療率が高い=衛生管理の軟弱さを露呈している。

 

まとめ

お母さん牛には乾乳管理で健康に飼養(胃と足のリフレッシュ)することを心がけて元気な赤ちゃんを産んでもらう→免疫グロブリンがたくさん入っている初乳を出してもらってそれを赤ちゃんがしっかり飲む→代用乳への移行期には一気飲みを抑えて少なめから徐々に量アップ→免疫抗体の落ちる時期5日~10日には均一的濃度のミルクで観察をしていく。このようなことがしっかりできていれば、そんなに問題は起きないような気がしています。今回は数字を出してみましたが、ミーティング等で「なぜ?なんで?」と悩んだり立ち止まって考えるときの指標にするには良いのではないのかなーと思います。数字がすべてではないですが、数字は嘘をつかないのも事実ですからね。

 

 

 以上です。。

 

 

 

 

 

 

エストロジェン様物質

こんにちわ kaz です。

 

今年も残すところ、あと1ヶ月となりました。

あっという間に時間が過ぎていて、あっという間に老いていってます。笑

 

日々、考え事があるということが幸せなことだよな~と思う今日このごろなのですが、

もっと、もっと、という気持ちがイライラにつながることって多いんですよね~。

 

どうも自分は結果を急ぎ男みたいで、すぐ行動や変えられることがあるのに動けないとストレスになって、酒飲みながら先輩方に愚痴っちゃうんです。

そうすると「まともすぎて全然おもしろくないなー」とバカにされます。

 

もう二度と愚痴らんどこと思うんですけど、また愚痴ってるの繰り返し。笑

でも自分の見られ方や「お前ってそんなんだったっけ」っていうキャラを再認識すると

少し楽になって帰ってくるんです。少しですよ少し!!

 

「急がばまわれ」

自分の思っている以上に、物事というのはゆっくりとしか進行しない

何事もゆっくりとプロセスを積み上げたほうが、結果が出た時の充実度が高い

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話は変わりまして

先日は、札幌で乳房炎のセミナーがありました。

後日まとめたいと思いますが。

勉強不足の用語があったので、紹介したいと思います。

 

エストロジェン様物質」

ステロイドホルモンの一種

牛についてのエストロジェンは??

発情誘起作用のあるホルモンで、通常は分娩時や発情のときに上昇する。マメ科植物アルファルファやアカクローバなど)に、イソフラボン誘導体というエストロジェンに似た作用を持つ物質が含まれていて、大量摂取によって卵胞嚢腫、膣脱等の発症要因になっている。 

マメ科飼料の特性って?

繊維(牛体内の熱源)が少なく、水分、蛋白質、カルシウムを多く含んでいる。

ミルクを出すには最高の飼料ではないのか?

しかし、水分や蛋白質が多いため胃内の㏗が低くなりがち(酸が強くなる)また、消化時に酪酸が多く生産されてしまい、胃内では異常醗酵が起き下痢の症状が続くかもしれない。この酪酸が吸収されるとケトン体が生産されやすくなり、 ケトージスになり易い条件が整ってしまう。

せっかくの最高の飼料? → 下痢 → 痩せ → 摂取栄養が低下する可能性

エストロジェン様物質はマメ科牧草の開花前発育期に増加。また、エストロジェン様物質は乾草やサイレージについたカビなどに多量に存在する場合がある。

 

 ・・・・・・・・・・・・・・

 

 

実は、我が牧場は昔をルーサン(アルファルファ)のサイレージを作って、飼料として給餌していたのです。

父の感覚では、今の乳量の倍は出ていたとのこと(ありえない)

自分の中で密かにルーサン畑を復活させようかなと考えていた矢先に、セミナーで気になることになってしまいました。

マメ科飼料って難しいんですね~

ミルクを出すためには良質な蛋白質が必要◯ → マメ科飼料はエストロジェン✗

勉強しました。

肥料や堆肥とかの工夫で、エストロジェンみたいなことが起きないマメ科って育たないのかな~

 

 いじょうでした。

戻し堆肥という技術

こんばんわ kaz です。

久しぶりにというか、やっと文章を書く気になりました。

 

自分の頭の中は今こんな感じです⇩

嫁のこと → 20%

牛のこと → 15%

経営のこと → 15%

新牛舎新事業のこと → 50%

 

やばいな、嫁に怒られる。。。。。。笑

 

これは致し方ない。

なぜなら新事業には人生をかけてるからでしょ!!!

脱サラして、もう引けないとこまで自分を持ってきてますからね。どうしても気合が入るのはしょうがないんですよね。

でも勉強しながら、知識をためながら、すこし余裕をもちながらが良いものを作り出すとわかっています。肩に力を入れずにがんばります。

 

今日は、新事業の柱の1本「戻し堆肥」について情報をまとめたので文章にします。

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●「戻し堆肥」

◎戻し堆肥とは

牛舎から排出された糞尿混合物をきっちり発酵させ、分解したものに、水分調整剤や牛舎の敷料として再利用する技術のこと

・水分 → 50%以下が望ましい

・病原菌、寄生虫 → 良好な発熱発酵で病原菌をやっつける

・臭気 → 悪臭がしない、匂いがしているものは戻せない、発酵せずに乾いてるだけのものは匂いがしないので要注意

・木質 → 分解されていなくてもいいが、木質も崩れるくらい分解されていれば良質.

◎戻し堆肥中での大腸菌群の推移

良く腐熟した堆肥には細菌の増殖を抑える働きがあることが言われおり、フリーストール牛舎 のベッド敷料としてオガクズと戻し堆肥,山砂を使った試験では,戻し堆肥を牛舎のベッ ドに使用した場合、オガクズに比べ大腸菌群 の 増殖は少なかった。また、大腸菌群は環境性乳房炎の原因菌を含 んでいるので,その菌数が低下することで乳房炎の抑制が期待できる。

 

◎堆肥化の目的

堆肥化とは:微生物の働きによって新鮮有機物を農業利用に適した状態まで分解安定化すること → 土作りの技術

・農作物の生育阻害防止 → 畑での二次発酵の防止など(未分解だと土の中で分解が始まり、根の生育を阻害する)

・土の改善、肥料効果 → 土の物理的、微生物的な改善。化学肥料の投入量削減

・環境汚染の防止 → 汚水の減少、河川、海洋汚染の防止、地下水汚染の防止

・悪臭公害の防止 → 生活環境の改善、苦情阻止、はえの発生抑制

・衛生環境の改善 → 発酵熱によって病原菌や寄生虫などやっつける

・作業環境の改善 → 悪臭低下、汚物感の解消

・作業効率の工場 → 全体量の減少、ベタつきの低下

 ※発酵とは:微生物の働きによって有機物が酸化、分解、合成などの化学変化を受けること

※腐敗とは:微生物の働きによって有機物が有毒あるいは悪臭を放つ物質に分解されること

◎好気的発酵

空気の好きな菌群たちを増やしてあげる → エアレーション

エアレーションすると発酵温度が高くなり、60℃から70℃くらいで病原菌軍や寄生虫、虫卵をやっつける。発酵によって、オガクズの敷料よりも雑菌が少なく、菌バランスがよくなる。糞尿自体は、好気的な菌群が素早く分解を始めるので悪臭もしない。当然、温度が高くなれば水分も水蒸気として飛んでいってくれる。

 ◎発酵撹拌機プラント

機械の種類や、構造、投入する原材料の種類、水分状態、地域や気候によって戻し堆肥のでき方が違う。ただの糞尿搬送機にならないように注意

 ◎ショベルでの切り返し

1週間から10日程度で切り返しを継続しなければならない。 → 約3ヶ月かかる

 

参考ページ

http://www.pref.ibaraki.jp/nourinsuisan/nosose/cont/img/0917.pdf

http://www.ja-job.com/Portals/1/sonota/unti/un3.pdf

http://ibaraki.lin.gr.jp/chikusan-ibaraki/16-09/03.html

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新牛舎建設に向けて

用地を造成しております。ワクワク

 

 

以上です。でわまた。

 

 

新牛舎の乾乳エリア

こんばんわ。kazです。

北海道は2番草の最盛期でしょうか。

もしくはデントコーンの切込み準備でしょうか。

涼しくはなったものの、雨がタイミング悪く降っているなという印象が強いのは自分だけでしょうか。

 

先日、新牛舎の構想の中で、乾乳エリアの考え方についてまとめて、その必要性について書いた文章がありますので、乗っけておきます。

実は、だいぶん前から「発酵床」に興味があって、ロボット2台の牛舎に発酵床のバーンを設けてみようと思っています。

 

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前書き

通常(砕いてすぐ)のオガクズの大腸菌増殖スピードは、適正に熱処理されたオガクズ堆肥の20倍以上になる。逆に言えば、堆肥は大腸菌発生を抑制する効果があり、これば微生物群の活性化によってもたらされる抗菌効果と言える。そもそもオガクズをそのまま敷料として利用することは、牛糞よりも大腸菌が増殖する傾向があると言える。

 

発酵床式フリーバーン用いた乾乳エリアの考え方

現代の日本の酪農における機械化、自動化、省力化の技術革新はめざましく、搾乳ロボットを筆頭に人の作業を必要としない機械が次々と開発さている。

しかし、分娩介助の部分においては、現代でも人の作業を必要とし、経験値や観察力が酪農経営を左右すると言っても過言ではない。それは、乳牛の疾病発生や治療が周産期に集中していることが理由にあり、いかにスムーズに周産期を乗り切るかで、経済効果が変わってくる。特に分娩介助時には早急な手当が必要な場合もあるために、観察しやすく、尚且、介助しやすい構造が必要となってくる。

そこで、牛舎新築にあたり搾乳ロボットとの連動性を優先し、発酵床式フリーバーンを用いて、乾乳(休息期間)→ 分娩 →搾乳までの連動性を極めた牛舎を新築したい。乾乳エリアについてのメリットを以下にまとめる。

◎コスト

建設費コストを低減させるメリットがあり、ストール(鉄管)やそれらを固定する部材、コンクリートの量を削減できる。また、敷料としてオガクズを使用するが、ベッドの発酵状態が良くなれば、水分の含水率が下がるため牛体に汚れがつかない状態になり、衛生的で敷料の追加投入量も少なくて済む。発酵熱が出るために、施設の凍結防止にも役立つ。

◎牛の健康増進

牛床は発酵熱で温かく、お腹を温めることを好んで横臥率が高くなる。また、常にフカフカな状態となっているため、スタンディングしやすく、足の故障や起立不能牛の発生や、微生物の抗菌作用で蹄病の発症を抑制する。ストレスのない牛は、無駄な動きをせずにおとなしく、落ち着いていて牛床まわりの作業もしやすくなる。また、ベッドに自由な起伏をつくることで観察しやすいという側面もある。

◎省力化

搾乳についてはすべてロボット内で行えるよう導線を考慮しているため、別絞り等の作業は発生しない。乾乳エリア内で排出された糞尿は即時、発酵へ促すベッド構造になっており、水分の蒸散をすることで、堆肥化と牛の飼養が同時に行える。舎内での堆肥化ができれば、切り返し作業などの省力化が可能になり、堆肥自体の量を減らすことができるメリットがある。

◎臭気を軽減

発酵熱によってアンモニアなどの気管支系に影響を与えるような気体も発生しない。常に新鮮な空気が循環するような換気システムとなっている。ハエなどの発生も減少できる。

 

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これらは、自分なりに勉強をして、視察をして、考え抜いた結果なので実現させます。ですが、普及員の方々には反対されることが多いですね。「衛生的ではない」とか「管理が難しい」「やめとけ」などなど。

なんかこう、新しい技術革新(ロボットと周辺機器)と古来の伝統技術(発酵床)を上手く融合させたシステムを確立させたいものですね。

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暑かった。。。夏

お久しぶりです。kazです。

 

猛暑。酷暑。

言葉は何でもいいんですが、とにかく暑い。暑かった。

牛舎前の温度計が36度を示していたのが3日ほどありました。

人も牛も大変でしたね。

とにかく、牛たちのコンディションが心配で、換気扇MAXの状態で飲水と粗飼料を多く食わせるためにはと頭を悩ませておりました。

この環境がよくなる(昔みたいに北海道は涼しいんだ)ということはもうありませんね。

只今、担い手事業の畜舎設計の真っ只中にあって、今後もこの猛暑を乗り越えるためには、どういった換気システムにするべきかどうか。もしくは、もう換気などという考えは無駄であって、どれだけ冷たい空気を牛に当てるか、牛の体温を下げるかということに絞ったほうがいいのではないか?と考えております。

これまで建設されてきた畜舎は、もうモデルにはならない時代かもしれません。

もっと積極的に、

もっと革新的に、

もっと斬新な、

もっと柔軟な、

アイディアで酪農を捉えていきたいですね。

エアコンの利用とか、製氷機、冷えピタ

またこの厳寒期がやってくるというのが施設・機器のネックなんですわ~笑

いつかそのアイディアが酪農の中心になっているといいんだけどな。

まーまだ知識がなくて無理ですな。

 

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レポートします。

 

◎データなくしてカイゼンなし

技術カイゼン+データに基づくマネジメント

・バルク乳量

・個体平均乳量

・乳代/売上

・飼料費

・乳飼比

・利益

これらはデータで毎日チェックする。

(飼料原価をつかむことがポイント)

労働効率、作業効率、経営効率、生産効率、飼料効率を上げるためにデータは欠かせない。

データの精度アップ = ロボット搾乳への将来を描く

 

 ◎北米の酪農家(ゲノミック評価をこのように活用している)

ゲノミック評価のメリット

1.健康指標の改良、2.後継牛選定、3.次世代に向けた特徴ある後継牛づくり、4.世代交代間隔の短期化、5.精液の最適化、6.正しい血統の把握

一般酪農場紹介

ウィスコンシン州/シリングファーム

搾乳600頭、平均乳量1万4500kg

すべての育成牛にゲノミック評価実施し、下位10~15%は淘汰。分娩後180日での未受胎牛も淘汰候補。繁殖管理に重点があり、とくに娘牛受胎率(DPR)の評価を重視している。種雄牛の選定にはCRI社独自の指標と、繁殖関係、飼料効率、体高が大きくならない、肢蹄の良さを中心に選定している。

アイダホ州/サンリッジ・デーリィー

搾乳3000頭、分娩後日数150未満での妊娠率90%

プレシンク、オブシンクプログラムを45日から開始、自然発情があれば2回授精または提示授精をする。経産牛のゲノミック評価上位25%に性判別精液を使用する。

 

 ◎ルポまとめ

乾乳牛の3群わけ → 上下関係の緩和、弱い牛への配慮

産褥牛(フレッシュ)への観察は一番多くする。段差を無くし、飼槽を高く。

 

◎搾乳ロボットでの飼養管理

搾乳ロボットの栄養管理 = PMR + 濃厚飼料

栄養素の摂取量 = (PMRの栄養濃度×DMI)+濃厚飼料の摂取量

このバランスによって、要求量に応じた栄養管理が理想 = 1日の合計摂取量

濃厚飼料を増やすとPMR摂取量は減少する。

PMRをしっかり食べれているか??

ロボット内で濃厚飼料を設定量食べれているか??

まずは、PMRで多くの栄養を摂取することが基本に考えるべき。

 

 

セミナー備忘録

こんばんわkazです。

久しく更新し忘れておりました。というか、ちょっと忙しかったですね。

事業の打ち合わせと、1番草、謎の落雷停電(発電機作動)とかありまして。。。。。。

疲れ果てて夕飯後には眠い状態でした。。。。。

 

でも知識は知識、情報はいくらあっても損しません!!!!

重要なことは何を信じるか、信じ切るための方程式があるか、ですよ!!!

 

 

っということで、以前参加させていただいたセミナーをまとめます。

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北海道酪農技術セミナー2018

 

◎北海道酪農に期待する~金融面から見た視点~

現状の変化 = 小麦、とうもろこし、穀物等の輸入価格高騰

人口の増加 = 今後 アフリカ・アジア人口増加

日本の人口減少 = 生産年齢の低下

温暖化による気温上昇で環境の変化がある、水分の蒸発で降水量が増える(ゲリラ豪雨)。雪解けが早くなる。飼料作物の収量と品質に影響が出る。増えた人が穀物を中心に食物の奪い合いが起こる

 

農業の法人化

3000万の所得 → 税率は? 法人32% 個人51%

所得が多くなればなるほど法人化するメリットあり、労務にあたっての信頼度が高まる=選ばれる先になる。他産業との連携もあり、農地の1/6が法人名義となっている。

※やっておくべきこと

 ・ICTやIOTの導入

・法人保険 → 貯蓄機能と解約返戻金がメリット

確定拠出年金 → 企業が従業員を守る iDeCo

 

 ◎笑顔が溢れる牧場になるまで

有限会社 パインランドデーリィ

担当業務 ・育成 ・飼料 ・経営管理 ・乳製品 ・搾乳

人財の定着率向上のために行ったこと

1. ルールマニュアル化 → シンプルを重視

2. 怒りを我慢 → 口に出すのを我慢

3. 若い求人 → 雰囲気がよくなる

4. 信用できる人財を大切に → 人財に新人教育を

やるべき

・数字による社員評価制度

・大学生の新卒採用

・昇給、賞与の制度づくり

 

◎カーフフィーダーで哺育を成功させる

哺乳ロボットの導入はもはや宿命かもしれない

ミルク中の細菌数=疾病数増

粉ミルクや水の計量のズレ → 実際に量りなどを用いて計量してみることが大切

フォスターテクニック社製は1台2群1群32頭の哺育が可能

注意

 ・乳頭の争奪戦

 ・糞尿による環境悪化

1台あたり多頭数よりも8~9頭だと呼吸器病が少なく、日増体重が多い

生後12日以下で移動すると呼吸器病のリスク2倍

生後2週間前後での導入へ

1日2回以上の観察を推奨

40日齢まで無制限給与

ミルク代も増えるが、効率的な増体重による泌乳量増加で、経済効果はプラスになる

 

 

◎「生乳の風味異常について」

生乳の風味異常についての連絡や相談は年間500件以上

移行臭 → 生乳は臭いを吸着しやすい

餌による風味への影響 → 果実臭(脂肪酸エステル)硫黄臭(イオウ化合物)

麦芽臭 → 低温増殖菌の繁殖、パッキンやゴム部品の汚れ

ランシッド臭(脂肪分解臭) → 刺激による脂肪球膜が破壊され、リパーゼが作用した加水分解が起こり遊離脂肪酸へ変化すると臭いに変わる。リパーゼは、パルチミン酸の影響下で活性化する。

自発性酸化臭 → 脂肪球膜内部で起こる脂肪球リン脂質中の不飽和脂肪酸の酸化(ヘキサナール上昇)リノール酸を多く含む飼料(豆腐粕等)は自発性酸化臭を誘発する。

改善案

・ビタミンEの給与は効果的

リノール酸を多く含む飼料(豆腐粕、醤油粕、加熱大豆)の多給に注意

・粗飼料と濃厚飼料(不飽和脂肪酸)のバランスに注意

 ロボット搾乳(問題→改善)

・最短搾乳時間4.2時間→6時間へ変更 = 脂肪上昇、FFA減少、搾乳回数は3回以内

・サブタンク4時間→7時間へ変更 = バルク乳の液面が低いことによるアジテーター泡立ち

※ルーメン(第一胃)環境を悪化させる要因は風味異常へもつながる

エコフィードリノール酸に注意が必要

 

◎酪農場におけるゲノム検査の実際:結果の評価と活用への可能性

遺伝情報とは体を構成するタンパク質の設計図

DNA配列の中で一箇所だけ違う部分がる → SNP(スニップ)

ゲノム検査 = このスニップを特定して違いを解析する

これまでの膨大なデータを基に、スニップの組み合わせを探り、どのような個体になるか推定をする。出生直後から検査可能であり、早期順位付けが可能。しかし、牛群内の順位付けをするための総合指数を考えなければならない。

 

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